ハリム(Hallym)大学(韓国)のSeon-Woo Lee教授を招聘しました.
本研究科価値創造研究センターの外国人客員教員制度により,ハリム(Hallym)大学(韓国)のSeon-Woo Lee教授を2019年9月から2020年4月の間,知能システム学専攻間瀬研究室に招へいしました.Lee先生はIoTを用いた歩行解析分野の第一人者であり,とくにモーションセンサを使った歩行者の自己位置推定(Pedestrian Dead Reckoning, PDR)の研究で著名です.この技術は現在,GPS電波の届かない屋内位置推定技術の主流となっています.滞在期間の終盤はコロナウイルス流行の影響をうけましたが,下記の報告書にあるとおり共同研究が進み,日本滞在も楽しんでいただきました.
報告書全体は、価値創造研究センター招聘研究員 研究報告 に掲載されておりますが,以下にその一部を翻訳・転記します.
研究内容:滞在期間中,間瀬研究室で実施しているJST COIの研究プロジェクトで用いている高齢者向け歩行支援ロボット(図1)について,利用者の歩行動作分析をするためのシステムを開発しました.5つの装着用モーションセンサと,ロボットに内蔵されている力覚センサの出力を処理する一連のプログラム群です.利用者の片足に負荷(最大5kgのおもし)をかけたときに,左右の歩行バランスがどのように変化するか詳しく観察できるようになりました.
報告者:間瀬健二(知能システム学専攻 教授)