教員紹介:枝廣 正人(えだひろ まさと)
研究内容
私たちは「組込み並列処理」について研究しています。並列処理といえば、スーパーコンピュータが有名ですが、もっと身近なところにもたくさんあります。例えば、スマートフォンにも並列プロセッサが搭載されており、並列に動作していますし、テレビやDVDレコーダーなども中は並列処理です。
ここで課題となるのはソフトウェアです。どんなにプロセッサの数が増えても、ソフトウェアが、その多数のプロセッサを有効に使わなければ一向に性能はあがりません。一方で、複数の処理を同時に実行できるように処理の流れを考えることは、画像処理や行列計算などを除き、簡単ではありません。私たちの研究室では、将来の自動車などにおいて使われる並列処理を主なターゲットにしています。このような分野では、ソフトウェア設計から、より上位のモデルベース開発に移行しつつあります。そのため私たちは、モデルのレベルで並列化を考える設計方法論を研究開発しています。
モデルでは、処理の動きをブロック線図で書くため、視覚的にも計算機にも処理の動きが見えやすいという特徴があります。その特徴を活かし、設計しやすい並列処理を目指しています。
所属・連絡先など
- 情報システム学専攻/コンピュータ科学科
- e-mail: eda “at” ertl.jp
- URL: https://www.pdsl.jp/
- 名古屋大学教員データベース:
https://profs.provost.nagoya-u.ac.jp/view/html/100005776_ja.html