教員紹介:渡邉 崇(わたなべ たかし)
研究内容
l流体の流れや、人、物の流れについて、適切なモデルを作り、コンピュータを用いて予測した上で、分かりやすく可視化するための研究を行っています。気象に代表される流動現象は、蝶々が飛んだだけでも明日の天気が変わるといわれるほど複雑な現象です。このような流れの現象を解析し、その結果を実験とも比較します。また、多人数の人の流れから特定の群衆を複数のビデオカメラを用いて効率的に追跡することや、人間が言葉や動作で指示する情景をコンピュータも把握してくれる仕組み、画像の中から特定の物理的意味のある対象を取りだす方法などについて考えています。これは、人間同士が絵や話し言葉 を 使 っ て コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン す る よ う に 、人 と コンピュータが、視覚や自然言語などの情報の流れの中で理解しあう環境を目指す研究です。対象が複雑な反面、実験との良い一致や、思いがけない結 果などが得られたときのうれしさがはげみとなる、やりがいのある科学です。
所属・連絡先など
・複雑系科学専攻/自然情報学科複雑システム系
・e-mail: watanabe “at” i.nagoya-u.ac.jp