Aart Middeldorp先生(インスブルック大学教授)を招へいしました
本研究科価値創造研究センターの外国人客員教員制度により、Aart Middeldorp先生(オーストリア インスブルック大学教授)を2021年8月から2022年2月まで7ヶ月間、情報システム学専攻酒井研究室に招へいしました。当初予定していた2020年8月からの来日は新型コロナウィルス感染拡大により来日が不可能になりましたが、なんとか一年遅れで実現できました。インスブルック大学と名古屋大学とは大学間協定を結んでおりますが、先生と報告者(酒井)はその締結の際の窓口でもありました。
Aart先生は項書換え系(Term Rewriting System)という書換えに基づく計算モデルの研究分野をリードされる研究者です。名古屋大学での滞在期間中には、AC書換え系の性質に関する共同研究を行いました。ここでAC書換え系は、いくつかの演算が結合律(Axxosiativity)と交換律(Commutativity)を満たす場合に、それらを使って等しいことが導かれる式を同一視して計算を行うシステムです。
成果の概要は価値創造研究センターの「これまでの受け入れ実績」の研究報告書に掲載されておりますので、そちらもご覧ください。
報告者:酒井正彦(情報システム学専攻 教授)