教員紹介:栗田 和宏(くりた かずひろ)

研究内容

アルゴリズム技術の発達により,さまざまな「最適」な構造をコンピュータにより発見できるようになりました.しかし,ここでいう「最適」とは,現実の問題をさまざまな計算機科学の道具でモデル化し,そのモデルにおいて最も良いという意味です.数理モデルと現実には当然一定のギャップがあるため,現実の問題から見たときにその構造が必ずしも良いと思える場合ばかりではありません.このような場合,何か別の良い構造を発見する必要があります.実は,この「今まで見つけた構造と違う構造を見つける問題」は,理論的にはその構造を列挙することと同じ問題となります.そのため,このような問題を効率良く解けるかどうかを知るためには列挙問題に対する深い理解が不可欠です.私の研究ではどんな列挙問題が効率良く解けるのかを明らかにしています.特に,列挙問題では発見する構造の個数が莫大になることが予想できるので,個数の増加に対してもあまり計算時間が増加しないようなアルゴリズムの設計を目指しています.さらに,現実的には本当に列挙をする必要がない場合も多いため,別のアプローチとして「良い構造」を全部列挙するのではなく,ある程度の個数の構造だけを見つけるというアプローチを考え,多様な構造の発見や,「最適」に近い構造のみを列挙するアルゴリズムについても研究を行っています.

所属・連絡先など