教員紹介:松本 健太郎(まつもと けんたろう)
研究内容
私たちの身の回りにあふれる物質は多種多様で全く異なって見えますが、その根源には原子・分子が共通して存在しています。その振る舞いを理解すれば、物質の仕組みを知り、さらに新しい物質や材料を創造することができます。私は、こうした物質現象を支配している目に見えない原子・分子の世界を、コンピュータシミュレーションを駆使して研究しています。研究の具体例として、高分子合成の触媒となる金属錯体を対象に、理論計算によって化学結合を支配する電子の振る舞いを解析したり、原子・分子の運動を追跡したりすることにより、触媒反応の過程をミクロな視点から理解し、新たな触媒設計へとつなげる研究を行っています。
Fig. オレフィン重合触媒である(pyridylamido)Hf(IV)錯体を用いたエチレン重合反応のシミュレーションスナップショット
(a) エチレン分子(緑色)が反応活性点であるHf原子(オレンジ色)に配位したあと、(b) Hf-C結合の間に挿入されて高分子鎖(黄色)の成長が起こります。
もともとコンピュータシミュレーションがやりたかった、やりたいかもしれない、よく知らないが気にはなる、など少しでも興味を持ってもらえたらうれしいです。目に見えない世界の一端を理解する喜びを、ぜひ一緒に体験しましょう!
連絡先など
名古屋大学大学院 情報学研究科 複雑系科学専攻 物質情報論講座
名古屋大学東山キャンパス内 情報学研究科棟605号室
松本 健太郎(まつもと けんたろう)
E-mail: kmatsumoto[あ]i.nagoya-u.ac.jp
※[あ]を@に置き換えてください。
関連ページ
名古屋大学 研究者総覧:https://profs.provost.nagoya-u.ac.jp/html/100013598_ja.html
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