教員紹介:張 賀東(ちゃん ふうとん)
研究内容
デバイスやシステムあるいはその構成要素について、サイズを目で見えるマクロケールから顕微鏡などでしか見えないマイクロ・ナノスケールまでに小さくすと、省エネだけでなく、“不可能”な機能・性能を“可能”にすることもできるのです。それは、微小化につれて、体積に対する表面積の割合が増え、表面・界面の影響が大きくなり、重力などの体積力に支配されるマクロ領域とは異なる特性・挙動が現れるためです。私の研究室では、大規模な系を扱える分子シミュレーション手法、およびシミュレーション結果を実験的に検証できる高精度な計測法を確立して、シミュレーションと実験の両面から、マイクロ・ナノ領域に特有の挙動・現象を明らかにしようとしています。得られた知見に基づき、新しい機能・性能を創り出して、自動車の燃費向上や、情報記憶装置の大容量化、医療用分析チップの高効率化などに役立てることを目指しています。マイクロ・ナノの世界をぜひ一緒に探索し、“不可能”を“可能”にする新発見に出会うトキメキを味わいましょう。
所属・連絡先など
- 複雑系科学専攻/自然情報学科複雑システム系
- e-mail: zhang “at” i.nagoya-u.ac.jp