教員紹介:井内 哲(いうち さとる)
研究内容
量子化学計算や分子動力学法を用いたコンピュータシミュレーションによって、溶液や界面での物質の構造や電子状態とそれらのダイナミクスを分子レベルで理解することを目指しています。現在は、特に金属錯体や有機色素の励起状態に興味を持って研究を行っています。状態密度が高い遷移金属錯体の励起状態では、状態間の遷移や構造の変化が複雑に絡む緩和が起こります。コンピュータシミュレーションにより、遷移金属錯体の励起状態で起こる複雑なダイナミクスを理解することを目指しています。花や果実に含まれるアントシアニンなどの色素を対象にした量子化学計算や分子シミュレーション研究にも取り組んでいます。
所属・連絡先など
- 複雑系科学専攻/自然情報学科複雑システム系
- e-mail: iuchi “at” i.nagoya-u.ac.jp