教員紹介:中村 登志哉 (なかむら としや)
研究内容
私の専門分野は国際関係論・政治学です。 なかでも、ドイツをはじめとする欧州や日本、アジアを中心に研究しています。
研究概要
これらの地域や国々をはじめとして、政策過程における国内世論やメディア、規範、政治文化の役割に着目して研究しています。グローバル化とデジタル化が進展し、リアルタイムで情報が国境を越えて共有される国際社会で、国際的にやり取りされる情報は国内外の世論形成にどのようなインパクトを与えるのか、それは政策にどのように反映されるのかに関心を持っています。著書・論文執筆の研究活動のほか、国際情報誌「フォーサイト」(新潮社)や共同通信社の記事も寄稿しています。これまではドイツと日本の外交・安全保障政策を中心に、2層ゲーム理論などの国際政治理論を用いて分析する仕事をしてきました。今後も、国際社会との間で建設的なコミュニケーションを行うためには、どのような情報の発信や受信が必要なのか、国際社会に流通する膨大な情報から真に必要な情報をどのように取捨選択し、読み解いて分析することが必要か、コロナ禍の今だからこそその重要性に着目し、情報の移動や流通に着目したグローバル・ガバナンスを考えていきたいと考えています。
オーストラリアのメルボルン大学の大学院でPh.D.を取得して研究者に転じる前は、通信社の特派員としてヨーロッパ(ドイツやオーストリア)で過ごし、国際情報発信の最前線で仕事をする中で重ねた数多くの失敗の経験が今の研究の原型になったように思います。何の自慢にもなりませんが、オーストラリアとオーストリアの両方で暮らしたことがある数少ない日本人の一人です。世界を舞台に活躍したいと思っている学生の皆さんの背中を押したいと思っています。
研究業績
研究業績につきましては、下記の研究科教員プロフィールや研究室ホームページ(英語)をご覧いただければ幸いです。
所属・連絡先
名古屋大学 大学院情報学研究科 グローバルメディア研究センター教授・社会情報学専攻、情報学部人間・社会情報学科兼任
教員プロフィール https://profs.provost.nagoya-u.ac.jp/view/html/100002582_ja.html
Researchmap https://researchmap.jp/read0153229