教員紹介:大平 茂輝(おおひら しげき)
研究内容
人間の実世界活動によって生じる様々な事象をアーカイブとして記録しておくことは、過去を振り返り未来への糧にする上で非常に重要です。しかし、アーカイブを効率的に検索したり、多様なニーズに応じて適切な形式に変換したりすることは容易ではありません。アーカイブの適用範囲は授業や会議、スポーツなど多岐にわたりますが、それらの知的処理を可能にする方法として、アノテーション技術が挙げられます。実環境下における人間の自然な行為から情報を獲得し、アーカイブを意味的に構造化するアノテーションを施すことにより、再利用性の高いアーカイブを作成することを目指して研究開発を進めてきました。近年は、教育・研究活動を支援するために、アノテーションに基づく学習・研究活動アーカイブの作成・閲覧・配信環境についても提案し、ラーニング・アナリティクスのための要素技術の開発と実証実験を通じた検証を行っています。また、情報基盤センターでは、情報メディア教育システムや全学LMSであるNUCTの運用に携わっており、かみレポサービスなどLMSと連携する各種システム・ツールの開発も行っています。
所属・連絡先など
知能システム学専攻/コンピュータ科学科 知能システム系
e-mail: ohira “at” nagoya-u.jp