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情報学の研究者たちの喜怒哀楽 (間瀬健二 知能システム学専攻 教授)


所属:知能システム学専攻
氏名:間瀬健二
研究室サイト:https://www.cmc.is.i.nagoya-u.ac.jp/
 
 

―「喜」喜びを感じる(あるいは最も喜びを感じた)のはいつですか?

やはり、学生が卒業するのを送り出すときが、嬉しいですよね。研究室の学生指導や研究実施ではいろんなことが起きるし、いろいろ思うこともあるけど、教員になってよかった、教員冥利に尽きる、というのは、卒業式の日です。4年生が研究室に配属されてくると、皆ひよっこだったのが、修士が終わって、一端の口をきくようになり,,,、ひとかどの研究者や技術者になって旅立って行く姿は、人を育てる教育者の特典と思います。私の研究室は、卒業式の日に研究室で追い出しコンパをするのが通例になっているのですが、卒業証書、修了証書を、あらためてひとりずつ読み上げて授与するミニ儀式が楽しみでした。コロナ禍で出来ていないのが寂しい。今日は、卒業式。最後の卒業生を送り出しました。

 

―「怒」悔しさを感じる(あるいは最も悔しさを感じた)のはいつですか?

あまり怒ったり、悔しい思いをしたことはない。お店でやたら怒りっぽい人がいて、店員さんにくってかかっている人や、電車の中で怒っている人を見かけるが、怒っている自分は辛くないのだろうかと思う。それでも、3.11の東北大震災の時の原発事故のときは、誰に向けていいか分からない怒りを感じた。原発政策、開発企業、原発ムラなどいろいろあるが、やはり生命が脅かされる、次世代の命が危険にさらされることは、怒りのような感情をもたらすのかもしれない。私は表情認識の研究をしているが、怒りの表情を意図的に表出することは、実は難しいことが分かっている。怒りの記憶はバラバラである。直ぐに忘れてしまうからだろう。

 

―「哀」悲しさを感じる(あるいは最も悲しさを感じた)のはいつですか?

老化現象ですね。若い全ての人にお知らせします。皆さん、いずれ、必ず老化を体験します。最初に気づくのは体力で、私の一番好きなスポーツであるスキーなど、以前できていたことが出来なくなります。足が踏ん張れないとか、リフトが止まるまで滑る体力がなくなるとか。でも、一番ショックだったのは、視力です。すでにいつからか忘れましたが(それも老化)、50代のどこかで老眼になり、遠近両用眼鏡を掛けるようになりました。そして60代前後から、目がかすむ、暗いところで細かい字が読めない、という現象を体験するようになりました。論文を読むのがつらい。査読は一杯とんでくるのに。昔、お世話になった指導教官から「いつか要るようになるから」と、還暦か退職の記念品に大きな虫眼鏡を頂戴しました。20年くらい引き出しで邪魔になったままだったのですが、最近、夫婦で活用しています。他の認知機能も順番に衰えていくのでしょう。哀しいが、仕方ない。

 

―「楽」楽しさを感じる(あるいは最も楽しさを感じた)のはいつですか?

研究が楽しい。とくに他の研究者とディスカッションをしていて、ふと新しいアイデアの着想を得たとき。考えを言葉にしているときに、連関しているアイデアが言語化される。そして成果を論文にまとめているとき。論文書きは、産みの苦しみであるが、これも考えをまとめて書き殴っていると、新しいコンセプトが降ってくるときがある。言語化することは大事だね、と常に思う。コロナ禍で、対面のディスカッション機会が減ったのが辛い。「はじめにことばありき」

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2022年3月26日未分類喜怒哀楽特集, 知能システム学専攻

Posted by mase@i.nagoya-u.ac.jp

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