J.E.Straub先生(米国ボストン大学)を招へいしました

 大学院情報学研究科価値創造研究センターの外国人客員教員制度により、John E. Straub先生(ボストン大学(米国))を、2023年3月から2週間、大学院情報学研究科複雑科学専攻 長岡研究室に招へいしました。

 今日、持続可能性を満たしつつ、エネルギー経済を促進し、環境負荷を低減していくためには、実験分子技術と相補的な分子シミュレーションの活用が、欠く事ができないと考えられています。2013年のノーベル化学賞は、マルチスケール分子モデリング手法の開発に対してMartin Karplus教授(ハーバード大)らに与えられましたが、John E. Straub教授(ボストン大(米国))は、Karplus研究室に在籍時、その手法の発展と応用に貢献し、今なお、その複合生体分子系における検証と展開をはかり卓越した業績を上げている理論生物物理・計算科学者です。 
 そのため、大学院情報学研究科 複雑系科学専攻を中心とする計算科学・情報科学グループとの共同研究や院生等への研究指導を通して『データ科学で強化された計算分子技術の共同研究:複合生体分子系の機能解明の深化』という共通課題を、国際的な学術的・応用的研究として深化させるために来日して頂きました。

 Straub先生は、 2023年3月15日(水)14:00-16:00 に 「On Computing Equilibrium Binding Constants for Protein–Protein Association in Membranes」と題した、対面講演会(於 研究科棟第一講義室)を行いました。学内外から参加があり、活発な質疑応答がなされました。

 成果の概要は価値創造研究センターの「これまでの受け入れ実績」の研究報告書に掲載されておりますので、そちらもご覧ください。