Xiaolin Cheng先生(オハイオ州立大学(米国))を招へいしました
大学院情報学研究科価値創造研究センターの外国人客員教員制度により、Xiaolin Cheng先生(オハイオ州立大学(米国))を、2024年5月から3ヶ月、 大学院情報学研究科 価値創造研究センターと複雑科学専攻 太田研究室に招へいしました。
近年、タンパク質や核酸からなる生体高分子複合体の立体構造決定技術が高度化し、複雑な構造データがデータベースに蓄えられています。それらを活用した実験と計算科学の共同研究も活発に行われています。 Xiaolin Cheng先生は生体高分子の作用メカニズム解明に留まらず、薬剤設計などにも積極的に参画している計算化学者です。分子動力学計算を主な研究法としていますが、目標を達成するためには様々な計算手法やモデルを用いていますしバイオインフォマティクス全般に通じています。情報学研究科はオハイオ州立大学データ変換分析研究所と部局間学術協定を締結していた歴史もあり、今回Cheng先生の招へいに至りました。
滞在期間の間は、毎週開催される太田研究室のゼミに参加していただきました。学生の発表などを聞いて適切な質問やアドバイスをいただくことができました。札幌で開催された第24回日本蛋白質科学会にも参加され、多くの日本の研究者や学生と交流することができました。また、太田研との今後の共同研究などについても議論することができました。
Cheng先生は、 2023年6月17日(月)14:45-16:15 に 「Structural Mechanisms of SCAP Activation Mediated by Ammonia」と題した、対面講演会(於 研究科棟第5講義室)を行いました。学内外から参加があり、活発な質疑応答がなされました。
成果の概要は価値創造研究センターの「これまでの受け入れ実績」の研究報告書に掲載されておりますので、そちらもご覧ください。