教員紹介:東 雅大(ひがしまさひろ)
研究内容
物質の原子・分子レベルでの情報を解析する理論化学・計算化学的アプローチにより,主に凝縮系における複雑な化学反応や物性のメカニズムの解明を目指して研究を行っています。特に,光励起状態が関わる反応や物性の機構解明に取り組み,そのための新規高精度解析手法の開発も行っています。
我々人類にとって多くの重要な化学反応は,溶液中や生体中といった凝縮系で起こります。凝縮系における反応機構を分子レベルで解明することは,基礎研究の面だけでなく,太陽電池や薬など新規物質の創造の面でも非常に重要です。特に,これからの時代,太陽光エネルギーの有効活用はますます重要となります。しかし,非常に多くの分子が熱的に揺らぐ環境の中で,光を吸収して電子励起状態となった分子の複雑な化学反応を解析することは,現在の理論化学的手法でも非常に困難です。
そのような状況下で,我々は量子化学と統計力学の両立を可能とする独自の理論化学的手法を開発し,従来の計算手法では解析が困難な凝縮系の励起状態反応の高精度解析を可能としてきました。そして、開発した独自の手法を用いて,溶液内での光化学反応や光合成系におけるエネルギー移動、有機薄膜太陽電池の初期電荷分離過程などの解析に取り組んできました。
さらに,数多くの実験・理論研究者と共同研究も行っており,様々な化学現象の多角的な理解も目指しています。大学生・大学院生を広く募集していますので、興味がありましたら、東まで是非ご連絡ください。
連絡先など
- 名古屋大学 大学院情報学研究科 複雑系科学専攻 物質情報論講座
- 情報学研究科棟607室