教員紹介:加藤 晃太郎(かとう こうたろう)
研究内容
量子力学と情報理論を組み合わせた,量子情報理論を専門にしています.量子力学が記述するミクロな世界では,我々のマクロな世界とは全く違った不思議な現象が多々起こります.そうした現象を情報処理に応用することで,量子コンピュータのような,現在の技術を塗り替える全く新たな情報処理が可能となります.一方で,量子情報理論の誕生は物理学に情報理論という新しい観点を持ち込み,今やブラックホールやトポロジカル物質といった物理学の最先端領域においても必要不可欠な存在となりました.私は,こうした量子情報理論の物理学への応用研究に興味があります.特に,情報理論で生まれた「情報エントロピー」や「マルコフネットワーク」といった概念を使って,量子力学的に振る舞う粒子が多数集まった,量子多体系の性質を研究しています.こうした研究は量子コンピュータのエラー耐性などとも密接な関わりがあり,奥深い分野です.
所属・連絡先など
- 数理情報学専攻/自然情報学科数理情報系 助教
- 個人ホームページ: https://sites.google.com/view/kkatoswebpage/home
- 居室:情報学研究科棟306(内線:4834)
- e-mail: kokato“at”i.nagoya-u.jp