ミニ特集「見えない現象を見える化する」の趣旨と概要
複雑系科学の特徴のひとつは,さまざまな現象をモデルを使って理解しようとする姿勢にあると思います.それらの現象は,たとえ見えなくても,感じることや考えることができる現象ならば,それらを表現できる方法やモデルを工夫することによって,見えるようにできるかもしれません.コンピュータはそれらの方法やモデルから現象を見える化するために使われます.本ミニ特集では,2021年度春期に複雑系計算論講座に所属していた教員がどのようなことを考えていたのかを紹介します.タイトルは以下のとおりです
- 感性・触覚の見える化
鈴木 泰博(複雑系科学専攻) - 流体の流れ,物の流れ,情報の流れを可視化する
渡邉 崇(複雑系科学専攻) - 見る触覚センサ
大岡 昌博(複雑系科学専攻) - 実験できない現象をコンピュータの中で実現する:形状最適化と逆問題
畔上 秀幸(複雑系科学専攻)
本ミニ特集が,さまざまな現象のモデリングやコンピュータシミュレーションの研究に興味をもつ方や,名古屋大学 情報学部・大学院情報学研究科への入学・進学を検討されている方の参考になれば幸いです.
編集:畔上 秀幸(複雑系科学専攻)